日本産肉研究会第31回学術集会を開催します!
2023年3月28日(火)に日本産肉研究会第31回学術集会を開催します。数年ぶりに現地開催を予定しています(オンラインとの並行開催です)。シンポジウムテーマは「なぜ放牧牛肉は普及しないのか」です。産肉研らしく刺激的です。
皆さんのご参加をお待ちしています。
開催趣旨:我が国で生産される肥育牛の半数近くを占める黒毛和種は、枝肉格付はA-5,4等級が出荷頭数の8割を占める。近年のコロナウイルス感染症のパンデミックや国際紛争などの諸問題からの輸入穀物価格高騰、肉用牛の生産基盤のひとつでもある乳用牛の生産抑制など、日本の畜産はいま、大きな分岐点に差しかかっている。日本産肉研究会では、放牧を含む国産飼料資源による肉用牛生産、つまり持続可能な食肉生産方式の可能性について発足当時より議論してきた。国内には多くの耕作放棄地、エコフィードなどの未利用資源が存在する。それらを活用して生産された牛肉は高値で取引される格付等級にはなりにくいため、生産者も経済的観点から国産飼料資源に依存した経営を断念せざるを得ない場合も少なくない。畜産生産者と流通業者が生産および流通にかかるそれぞれのコストに利益を加えた販売がなぜ実現しないのか?それが出来ていれば、現状の畜産業界の窮状を救えたのではないか?
本学術集会では、国内草資源のみで生産するニュージーランド産牛肉を先進的事例として紹介いただくとともに、生産から流通まで国内畜産業界、特に肉用牛に関しての諸問題を改めて参加者と共有し、畜産の未来、方向性について議論するすることを目的として開催する。
日 時:2022年3月28日(火)13:00~16:45
場 所:北海道大学地球環境科学院(北海道札幌市北区北10条西5丁目)およびオンライン(ZOOM)
参 加 費:500円(現地参加者の非会員のみ:講演要旨代)、オンライン無料
プログラム:
12:00~13:00 受付開始
13:00~13:05 会長挨拶
○13:05-13:45
「ニュージーランドの放牧牛肉の歩みと現状」(仮)
David Allen (ニュージーランド大使館 参事)
○13:45-14:15
「流通業者から生産者に」(仮)
花房 俊一(株式会社北の牧場舎)
○14:15-14:45
「大学職員から販売者に」(仮)
佐々木 学(株式会社わっか)
[休憩 15分]
○15:00-15:30
「農経の視点から想う我が国の持続可能な畜産」(仮)
正木 卓(酪農学園大学)
○15:30-16:35
総合討論